平成30年度 防府胃腸病院 病院指標

最も多い症例は、大腸ポリープの内視鏡的切除で、ほとんどの方が一泊二日で退院されます。次いで多い症例は、睡眠時無呼吸症候群の検査入院でした。　当院では、胃がん・大腸がんなどの消化器の悪性腫瘍を中心に手術や化学療法を実施しており、それ以外に胆石、総胆管結石、ヘルニアなどの良性疾患についても、診療・手術を行っています。
なお、2019年1月より肛門外科を開設しました。内痔核、痔瘻、直腸脱等の肛門疾患の患者さまに対し、85件の手術を伴う診療を行っておりますが、入院費用の計算が「DPC／PDPS（診断群分類を用いた定額支払い）」方式ではないため、本項の集計対象外となっています。

当院の手術は、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が２センチメートル未満と以上を合わせると329件と上位を占めています。これは大腸内の腫瘍（良性・悪性）を内視鏡的に摘出する治療です。上記上位5位に入っていませんが、直腸切除術に関しては、開腹、腹腔鏡それぞれの切除術、低位前方切除術、超低位前方切除術、切断術を合わせると19件ありました。同様に、結腸切除術（小腸含む）は60件、胃切除術は27件でした。その他では内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術の良性・悪性合わせると42件、内視鏡的食道粘膜切除術が6件で上昇傾向にあります。さらに、腹腔鏡下虫垂切除術が18件と上位となっております。胸水・腹水濾過濃縮再静注法（ＣＡＲＴ）が9件、その他臓器別に挙げると、胆のう・胆道系の手術が95件、肝臓が11件、膵臓が5件、食道が22件でした。診断群分類別患者数等の項目でも挙げましたが、肛門疾患の手術は85件でした。