広報誌「いてふ」第99号(8月号)
2025.07.31
(2025年8月発行)
防府胃腸病院 広報誌「いてふ」第99号 目次
◇「女性内視鏡外来」は電話予約ができます
~大腸がん、大腸ポリープの早期発見のために
消化器内科部長 藤原純子
女性のがん死亡率で最も多い「大腸がん」
近年、食生活の変化から大腸がんが増えており、全国のがん統計によれば、特に
女性では25,195人(2023年)と癌種別死亡数の第1位となっています。
当院では、女性のための「大腸内視鏡検査外来」を開設し、大腸内視鏡検査を行って
います。これは、電子スコープを肛門から挿入し、大腸粘膜の状態を直接観察する
検査で、大腸がん、大腸ポリープを発見することができます。さらに、大腸ポリー
プの場合は、検査と同時に切除することもできます。
県内初の「女性大腸内視鏡外来」で「つらい」「恥ずかしい」検査イメージの刷新へ
大腸内視鏡検査には「つらい、恥ずかしい」などの印象を持っておられる方も多い
と思います。そこで当院では、県内で初めての「女性内視鏡外来」を設置し、外来で
の問診、診察から内視鏡検査までを女性内視鏡医(日本消化器内視鏡学会専門医、
指導医)と女性スタッフが担当しています。また、鎮静剤の使用も可能で、検査時
の緊張を軽減し痛みの少ない検査を行っています。「以前受けた検査はとてもつら
かった」とおっしゃる患者さんが、今回はそのような思いをされずに検査を終えら
れる姿を私たちもたくさん見ております。迷われている方も、お気軽にご相談<だ
さい。
一方で、大腸がんは「最も完治しやすいがん」と言われており、早期発見・早期治
療で約90%が完治可能です。現在、専門外来を多くの患者さんが受診され、大腸
がんの診断、治療につながった例もあります。検診で便潜血反応陽性を指摘された
方はもちろんのこと、大腸がんの家族歴がある方は特に注意が必要です。症状がな
くても40歳を過ぎたら一度は検査を受けましよう。
専門外来は第1、3、5週の金曜日です。
予約専用窓口:0835-25-8720(平日14時~17時)までお電話ください。
◇退任のご挨拶
消化器内科医師 平田尚志
防府消化器病センターで、皆様に支えられ、貴重な経験を積むことができました
こと、幸せます。皆様、どうぞお体を大切に、自分のやりたい、なりたい人生を作
っていただければ幸いです。今後は宇部市で開業予定です。御縁があればまたお会
いいたしましよう。
◇この人に聞きました➂
「胆管炎を見逃さない!」 三浦修病院長に聞きました
◇接遇研修を開催しました
サービス向上委員会
今年度も6月30日に全職員対象に接遇研修を開催しました。今回は「クレーム
対応」というテーマで、e-ラーニングによる動画をまじえて学びを深めました。
クレームは初期対応が重要であり、相手が困っていることを理解し対応することが
基本となります。今後もクレームに対し「貴重なご意見」と認識して、誠実に対応し
ていきたいと思います。
〇8月の外来診療予定表 ☚クリック
「いてふ」の診療予定表またはホームページ内の外来医師担当表でご確認ください。
〇Editorial Note 事務局長 栗林 左知
酷暑の中、皆様お元気でお過ごしでしようか。夏土用、立秋前の18日間は1年の
中で最も暑さ厳しい時季といわれていますが、先日8月・9月・10月ともに「暑い」と
知らされ、長い闘いに放り出されたような感覚でニュースを拝聴しておりました。
涼しさを感じるアイテムとして涼しげな風鈴の音が思い起こされますが、エアコン
なしに過ごせない昨今では縁側から入る風などもかなわず、風情を感じるにも苦慮
します。扇風機を活用するしかないでしょうか。皆様、引き続き、ご自愛<ださい
ませ。
一般財団法人 防府消化器病センター 防府胃腸病院 所在地:山口県防府市駅南町14-33 (山口県の中央部 瀬戸内海に面した街) 診療科目: 消化器外科、消化器内科、内視鏡外科、内視鏡内科、疼痛緩和内科、胃腸外科、胃腸内科、食道内科、糖尿病内科、内分泌内科、外科、内科、放射線科、リハビリテーション科、麻酔科 ※ 一般財団法人 防府消化器病センター 防府胃腸病院は、山口県防府市(防府市役所前)にある消化器専門の病院です。 腹腔鏡下手術(単孔式)、腹水治療(KM-CART)、緩和ケア、内視鏡検査・治療(胃カメラ・大腸カメラ)、人間ドック、健康診断・ピロリ菌検査・頸動脈エコー検査) |