一般財団法人 防府消化器病センター

Instagram

〒747-0801 山口県防府市駅南町14-33

0835-22-3339

お問い合わせ

防府胃腸病院about

病院長挨拶Greeting

次の半世紀に向けて

病院長 三浦 修

新型コロナウィルス感染症との2年半を越える闘いの中、私どもはセンター全体としても、また一人の医療人としても、多くの経験を積み重ねながら、健康危機管理意識の重要性と行政や他の医療機関との連携や協力体制がいかに重要であるかを学ぶことが出来ました。
当センターは昨年12月に創立55周年を迎えましたが、これを一つの区切りとして新しい病院としての機能、診療体制を整えつつあります。

他の診療機関や地域からの様々な要望にも十分応えられるよう、専門性を最大限に生かしながら、出来だけ多くの消化器急性期疾患に対応できる体制を構築していきます。

医師ならびに職員スタッフのさらなる充実を図り、内科疾患、外科疾患ともに、専門性を生かした急性期疾患に常に対応できなければなりません。急性期病床の機能を最大限に生かしつつ、ポストアキュート(急性期治療を経過した患者さんの受け入れ)機能、サブアキュート(在宅で療養を行っている患者さんの受け入れ)機能、さらに在宅復帰支援機能を発揮できる地域包括ケア病床を有効活用することで、他の診療機関や地域からの要望にも十分対応できるはずです。

現在、医療におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)が国家戦略として進められていますが、当院でも2020年4月にAIを活用した問診を導入しました。また、多職種データベースを構築し、患者さんとその周辺情報の一元化を進め、経時的にもデータを付け加えていくことで、多職種が常に最新の共通認識を持って動けるようなシステムとなっています。また、患者サポートセンターの設置に向けての準備も行っています。患者さんの手術決定時、あるいは入院決定時から退院まで、さらに在宅までの流れに沿って患者さんをスムースに支援していく大きな役割を果たすことになります。

最近、「かかりつけ医」と「かかりつけ医機能」いう言葉をしばしば耳にします。医療の専門性と常に患者に寄り添う「かかりつけ医」としての役割とは決して相反するものではなく、日常臨床の中ではしばしば両立させるべきものだと思います。国は、医療機能の分化・強化、連携を進めていますが、一般の方々にもしっかりと情報提供しつつ、地域における医療機関それぞれの機能、役割を広く理解、認識して頂きながら医療機関を効率よく受診してもらう必要があります。

今後も引き続き感染症対策を十分取りながら、消化器疾患専門病院としての防府消化器病センター本来の役割を果たせるよう、迅速で柔軟性の高い診療体制を継続していかなければなりません。 皆様の、ご支援、ご鞭撻を心よりお願いし、ご挨拶とさせていただきます。

2022年7月 病院長 三浦 修

前のページに戻る