一般財団法人 防府消化器病センター

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病院長挨拶Greeting

当院の理念「質の高い、安全で温かみのある医療」の継続に向けて

病院長 三浦 修

 3年余りに亘る、新型コロナウィルス感染拡大の中で、当院も令和3年2月から令和5年2月まで、一部休止病床を設けながら感染即応病床を確保し、医師、スタッフを含めて病院全体で感染患者さんへの対応をさせて頂きました。この間、院内クラスターも経験し、一時病棟全体の入院制限を余儀なくされました。看護スタッフも含めて多くの職員にとっては、肉体的にも精神的にも緊迫した時期も有りましたが、病院として多くの得るものがあったと考えます。

今後、第8次医療計画にも掲げられている新興感染症のパンデミックに対しても、地域の医療機関とともに、しっかりとした院内の体制整備が可能です。

コロナ禍の中で、医療や検診を受ける人たちの意識も大きく変わってきているように感じますが、感染症の波は一旦静まることはあっても、なくなることはないという認識で、国民間にしっかりとした記憶として残して行くべきなのかも知れません。当院は、このコロナ禍の経験の中で、自院の立ち位置を再確認し、職員全員に次の時代を見据えた意識の改革をしてもらい、医療の質の向上を図り、地域における病院機能をより一層高めることが出来るよう、総力を挙げています。

 我が国は2025年以降、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、4人に1人が75歳以上という歴史上類を見ない超高齢社会となります。山口県においても、2020年の統計で65歳以上の人口は約35%(全国3位)で、今後は急速に人口が減少し、2040年には110万人になると言われています。2015年に比べると実に30万人減ることになり、確実に少子超高齢社会へ突入していきます。

当院は、地域の消化器専門病院として、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などを含めた多職種の協働体制を基本に、診断から治療、術後のフォローアップ、抗がん剤治療、緩和ケア、在宅医療まで、一連の全人的医療を提供するべく、院内の体制を整備しています。

 最近とくに多い「がん」の患者さんについては、診断されてからの包括的なサポート体制を構築することで、患者さんにとって不利益とならないよう、適応の判断と治療方針の決定など、内科医、外科医、麻酔科医、看護スタッフの協働で判断できるようカンファランスを行っています。医師や看護師、医療スタッフといった限られた医療資源を最大限効率的に活用し、当院の理念でもある、「質の高い、安全で温かみのある医療」を今後も継続していけるよう、職員一同最大限精進して参ります。今後とも、ご支援ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い申し上げます。

令和5年8月 病院長 三浦 修

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