一般財団法人 防府消化器病センター

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外科手術 -腹腔鏡手術-sils

腹腔鏡(内視鏡)手術を受けられる方へLaparoscopic

外科手術症例数は、年間約300であり、その約半数が鏡視下手術となっています。
平成30年度から、広島大学消化器・移植外科学の大段秀樹教授のご厚意により、上部・下部消化管の鏡視下手術の支援を受けることになり、技術的にもより精度の高い鏡視下手術を目指せるようになりました。若い先生方にも、開腹手術、鏡視下手術ともに広く経験してもらえる体制づくりをしていて、基本的には担当した医師が自ら検査から治療、術後のフォローアップまで一貫して受け持つという方針です。

腹腔鏡手術とは

腹腔鏡手術は、臍部(おへそ)の周囲から直径5~10 mmの内視鏡を腹腔内に挿入し、テレビモニター上に映し出された映像を見ながら手術を行う術式です。
1990年に国内最初の腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われて以降、数年で全国に広まっていきました。
当院でも1992年に最初の腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っておりますが、その後適応できる疾患が増え、現在は胆嚢結石症・急性胆嚢炎・急性虫垂炎(いわゆる“盲腸”)・鼠径ヘルニア(いわゆる“脱腸”)などの良性疾患に加えて、胃癌・大腸癌・食道癌などの悪性疾患にも施行可能となりました。
当院では広島から内視鏡外科専門医・指導医の先生方をお招きし、一緒に手術を行っております。

腹腔鏡手術とは 一般的な開腹手術は、15 cm前後の皮膚切開で行われますが、腹腔鏡手術は臍に2 cm前後と、5mm~1cmの皮膚切開 3~4箇所で行われます。
したがって、腹腔鏡手術は皮膚切開創が開腹手術よりも小さく、美容的にも優れ、手術後の疼痛も開腹手術に比べ軽いのが特徴です。
そのため、術後の回復が早く、入院期間の短縮と早期に社会復帰できることが最大の利点です。

腹腔鏡手術の注意点

腹腔鏡手術の注意点 このように腹腔鏡手術はメリットの多い手術ではありますが、手術を行う上で若干の制約を伴います。
それは、開腹手術が十分な皮膚切開創から術者が自分の目で直に病巣を確認し、自分の手で直接病巣を触って行う手術方法であるのに対して、腹腔鏡手術は術者の目の代わりにテレビモニターの中の限られた視野で、また術者の手の代わりに種々の鉗子と呼ばれる道具を用いて行う手術方法であるからです。

したがって、腹腔鏡手術の続行が困難な状況と判断した場合、また開腹手術を行った方が安全と判断した場合には、従来通りの開腹手術に移行することもあります。

  • 1.腹腔内病変が予想以上に拡がっている場合
  • 2.腹腔内癒着が広範囲かつ強固な場合
  • 3.手術経過中にコントロールできない出血が生じた場合 等

このような場合には、麻酔科医の立ち会いのもとに速やかに開腹手術に移行しますので何ら心配はありません。
腹腔鏡手術に関し、疑問点や質問事項がありましたら気軽に担当医まで御相談下さい。

単孔式手術について

単孔式腹腔鏡下手術とは、SILS(Single Incisional Laparoscopic Surgery)とも呼ばれ、従来の腹腔鏡下手術と全く同じ手術を文字通りお臍に一か所だけ2.5cm前後の小切開創を加えて行う手術方法です。
手術の創は1カ所だけで、しかもこの創はお臍のくぼみに隠れて術後ほとんど目立たないという大きな整容上の利点があります。
2008年に日本で最初の手術が行われ、2009年より日本で徐々に行われるようになり、専門の学会でも注目されるようになりました。
当院でも2012年に同術式を導入し、胆嚢結石症や急性虫垂炎・鼠径ヘルニアなどの良性疾患に対して行っております。
癌などの悪性疾患に関しては腫瘍細胞が残ってしまう可能性があるために当院では行っておりません。
ただし、大腸腺腫症や胃粘膜下腫瘍などの良性/低悪性腫瘍に関しては、十分に適応を考慮した上で行っております。

術後の傷がほとんどわかりません SILSは限られた小さな創から手術操作を行うために比較的高度な技術を必要とし、発作を繰り返して炎症により堅くなった胆嚢や癒着の強い虫垂などの場合は困難なことがあります。
手術前のCT検査や超音波検査である程度の予測はできますが、実際には手術を開始し腹腔鏡で胆嚢や虫垂の状態を観察し初めて可能かどうかの判断ができることもあり、困難な場合は従来の腹腔鏡手術に移行することもあります。
近年では術前に適応を十分に判断し、従来の腹腔鏡手術と遜色無い結果を得る事が出来ております。(文責:柿本)

堪能摘出術の場合

用手補助腹腔鏡補助下手術について

用手補助腹腔鏡補助下手術とは完全腹腔鏡下手術と定型的開腹手術の中間に位置する手術手技です。
約50~70mmの小切開創に片手(主として左手)を最初から腹腔内に挿入するハイブリッド腹腔鏡下手術、いわゆるHand-assisted Laparoscopic Surgery (用手/手指・補助下の腹腔鏡手術:HALS)では術者の触覚・触診を生かせることに加え、強い牽引力を加えることも可能でポート数を減らせるなど完全腹腔鏡下手術に比べ利点も多い手技です。

用手補助腹腔鏡補助下手術 定型的開腹手術に比べ切開創も小さくて済み、郭清したリンパ節の数、口側・肛側断端距離などには差を認めず生命予後にも全く差異を生じないとの報告もあります。
当院では主に悪性腫瘍の手術として行っています。(文責:松岡)

外科手術件数

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