広報誌「いてふ」第102号(11月号)
2025.10.31
(2025年11月発行)
防府胃腸病院 広報誌「いてふ」第102号 目次
◇第4回YAMAGUCHI消化器疾患研究会を開催しました
10月17日、防府グランドホテルにて「第4回YAMAGUCHI消化器疾患研究会」を開催
しました。特別講演では、広島大学大学院医系科学研究科消化器内科学教授の岡志郎先
生に「小腸内視鏡診療の現況と今後の展開」と題して、最新の貴重な研究と診療実績に
ついてご講演いただきました。Session1では当院消化器内科部長の藤原純子先生が
「Genderを考慮した女性大腸内視鏡検査」について講演しました。ご視聴、ご来場の
皆様、共催いただきました富士フイルムメディカル様、ありがとうございました。
Session1
Genderを考慮した女性大腸内視鏡検査 消化器内科部長藤原純子先生
大腸がんによるがん種別死亡数は全国で男性第2位、女性第1位と高く、この傾向は山
口県においても同様です。早く診断できれば根治できる可能性の高い癌でありながら、
山口県はがん検診受診率が全国的にみても非常に低く、特に女性の大腸がん検診にお
いては全国最下位レベルの受診率が続いています。
一方、潰瘍性大腸炎やクローン病など若年者にもみられる疾患も増加傾向が続いてい
て大腸内視鏡検査の重要性が増していますが、女性では羞恥心や不安があり、検査が敬
遠されやすい傾向にあります。
この状況をふまえて、当院では女性が大腸内視鏡検査を受けやすい環境の整備に力を入
れており、その取り組みを中心にお話させていただきました。鎮静剤の使用、患者さんに
あったスコープ選択、女性スタッフだけの内視鏡チームの編成など、さまざまな工夫を
行っています。また当院に導入しているCAD(AI診断支援システム)を併用すること
により、より質の高い検査、治療を提供しています。
◇この人に聞きました❺
医療DXと医療安全について医療安全管理室の平井室長に聞きました

◇後期新入職員研修を行いました
今年4月以降に入職した職員を対象に、感染対策、接遇、医療安全などを学ぶ後期新入
職員研修を行いました。三浦院長から『病院の沿革について』、栗林病院長補佐から
『ワンチームで目指す地域医療への貢献』などについて話しました。参加者は、コミュ
ニケーションを取り合いながら学び、これから当院のチームの仲間として、共に力を合
わせていく決意を新たにしました。
〇11月の外来診療予定表 ☚クリック
「いてふ」の診療予定表やホームページ内の外来医師担当表にも掲載しています。
〇Editorial Note 事務局長 栗林 左知
11月。そろそろ暖かいものに惹かれる朝晩となりましたが、皆様、秋を存分に楽しまれ
ていますでしょうか。紅葉も見事な季節へと突入しますが、色彩の移ろいなど、自然の
多様性を実感する季節でもあります。また、7日には立冬を迎え、約2週間を経て月末に
は冬へと移り変わるのがこの霜月です。冬支度を整えていく季節とも言えます。最近の
夏の暑さは命がけですが、冬もまたリスクの高い季節となります。ヒートショックなど
の対策として浴室と脱衣所の温度差など、今のうちから早めに対策を考えましょう。
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一般財団法人 防府消化器病センター 防府胃腸病院 所在地:山口県防府市駅南町14-33 (山口県の中央部 瀬戸内海に面した街) 診療科目: 消化器外科、消化器内科、内視鏡外科、内視鏡内科、疼痛緩和内科、胃腸外科、胃腸内科、食道内科、糖尿病内科、内分泌内科、外科、内科、放射線科、リハビリテーション科、麻酔科 ※ 一般財団法人 防府消化器病センター 防府胃腸病院は、山口県防府市(防府市役所前)にある消化器専門の病院です。 腹腔鏡下手術(単孔式)、腹水治療(KM-CART)、緩和ケア、内視鏡検査・治療(胃カメラ・大腸カメラ)、人間ドック、健康診断・ピロリ菌検査・頸動脈エコー検査) |



