一般財団法人 防府消化器病センター

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胃腸科コラム・広報誌 COLUMN

今、胆石症をどう考えるか

2016.01.02

胆石症は身近な病気

胆石症は身近な病気で、それ目体がすぐに命に関わるものではないので、あまり深刻に考えない方も多いのですが、激しい腹痛に苦しめられたり、場合によってはショック状態に陥って危険なこともある病気です。
肝臓のそばにある胆のうは、胆汁を貯めておいて、食べ物が摂取されると胆汁を十二指腸に押し出します。この胆汁の中のコレステロールが結晶化したりカルシウムが石灰化したり、あるいは感染が原因で結石ができるなど、いくつかの原因でできてしまうのが「胆石」です。
胆石になりやすいのは「40代以上」「女性」「肥満」「多産・経産婦」といった人ですが、これ以外にも、誰でも起こりえます

胆石症の診断・治療方法は?

胆石症は、特徴的な腹痛のほか、発熱、黄疸、嘔吐などの症状が出ることがありますが、無症状のことも少なくありません。血液・生化学検査、X線検査、超音波検査、CT検査などによって診断していきます。
胆石ができている位置や周りの状態によって、すぐに治療するか、経過を観察するかを検討します。胆石を取り除いたり胆のう自体を切除したりする手術が必要な場合、十二指腸鏡や胆道鏡などの内視鏡によって行うか、腹腔鏡によって行うか、開腹によって行うかという選択肢があります。
開腹しない手術は患者さんの身体的な負担は小さいのですが、状況によっては開腹手術の方が適している場合もあります。
ケース・バイ・ケースで、どちらが絶対に良いということはありません。胆のうは切除しても、脂っこいものを食べた時に軟便になりやすい程度で、消化器に重大な機能低下をもたらすという明らかなデータはありません。
症状のない総胆管結石がある場合、胆管炎などを発症するリスクがあります。爆弾を抱えているようなものですので、これは治療することをおすすめします。

怖い急性閉塞性化膿性胆管炎

最後に「急性閉塞性化膿性胆管炎」についてお話しします。
何らかの原因で胆道が詰まってしまうと胆汁が滞りそこヘ二次的な細菌感染が起きたことで急性胆管炎となります。さらにエンドトキシン(内毒素)の発生や胆管の内圧が上昇して起こるのが急性閉塞性化膿性胆管炎です。
これはわずか一晩で血圧低下・閉尿・意識消失など重症となり、ショック症状や多臓器不全を起こし、緊急の処置と全身の管理をしなければ命に関わります。このような症状の時は一刻も早く救急車を呼んでください。
程度の差はあれ、胆石症は身近な病気です。おかしいと思ったら早めに受診しましよう

 防府胃腸病院長 三浦 修

 

 



胆石症を予防する食事

◆高コレステロール・高脂肪・刺激の強いものやアルコールの摂りすぎに注意する
◆野菜・果物・魚介類を多くとる。
◆規則正しく三食摂る
◆ゆっくり良く噛み、食べ過ぎない
◆水分をしっかり摂る(1日2リットル)

この記事は、第107回健康公開講座の内容を掲載しております。
健康講座は、隔月でアスピラートで開催しております。

開催の日程は、【健康公開講座開催一覧】に掲載しておりますので、ご覧ください。
>>健康公開講座開催一覧

 

■第107回健康公開講座
~今、胆石症をどう考えるか~

開催日:4月14日(木)午後7時~
会場:アスピラート3階音楽ホール
主催:一般財団法人防府消化器病センター
後援:防府ユネスコ協会

 

またこの記事は、「Clubわっしょいマガジン Vol.5」に掲載されました。

>>FMわっしょい

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